チベット族
・チベット族は、チベット高原(世界最高地帯)に暮らすモンゴロイド系の民族。
・チベット仏教を信仰し、独自の言語・文字・宗教文化・遊牧文化を持つ。
・精神性が非常に高く、「祈り」と「自然との調和」が文化の核となっている。
居住地
主に中国西部のチベット自治区およびその周辺地域
歴史
・紀元7世紀にチベット帝国を築き、中国・ネパール・インドと広く外交を行う。。
・13世紀以降、モンゴル帝国や清朝の影響を受けつつ、17世紀からはダライ・ラマを中心とする神政国家に。
・1950年代、中国によりチベット自治区が編入され、ダライ・ラマ14世は1959年にインドへ亡命。
・現代は、宗教的・言語的自由の制限がありつつも、文化継承運動が活発。
文化
・チベット仏教:瞑想、マントラ(祈りの言葉)、僧院教育が重視される。
・遊牧民文化:ヤクや羊を放牧し、移動式の住居(黒テント)で生活。
・建築・美術:ラサのポタラ宮や曼荼羅、タンカ(仏画)などが有名。
・伝統食:ツァンパ(麦粉+バター茶)、干し肉、乳製品など。
祈りの道具
・マニ車:回転させるとお経を唱えたのと同じ効果・経旗(ルンタ):風に乗って祈りを届ける五色の旗。
チベット族の旗・シンボル

チベット独立旗(Snow Lion Flag)
・太陽、白雪山、二頭の雪獅子、三色の光線で構成。
・チベット亡命政府の象徴(現在、中国国内では掲示が禁止されている)。
経旗(タルチョ/ルンタ)
青・白・赤・緑・黄の五色の旗にマントラが書かれ、風が祈りを運ぶと信じられている。
雪獅子(スノーライオン)
神聖な守護獣
言語
チベット語(Bod skad)
・シナ・チベット語族 チベット・ビルマ語派
・主な方言:中央チベット語(ラサ方言)、カム語、アムド語
特徴
・声調はないが、母音と子音の組み合わせが豊富。
・敬語体系が発達。
・ダライ・ラマが話すのはラサ方言。
文字
・チベット文字(西暦7世紀頃、インド系文字から発展)
特徴
・サンスクリット由来の音節文字。
・横書きが基本、視覚的に美しい。
・現代でも、仏典・お札・公共看板などに広く使われている。
チベット族の挨拶・定番表現
日本語 | チベット語(ラサ方言) | 発音の目安 |
こんにちは | Tashi Delek(བཀྲ་ཤིས་བདེ་ལེགས) | タシ デレ |
---|---|---|
おはよう | Nyinmo Delek | ニンモ デレ |
ありがとう | Thu-je che(ཐུགས་རྗེ་ཆེ།) | トゥジェ チェ |
よろしくお願いします | Kherang-la tashi delek | ケランラ タシデレ |
おやすみ | Lo Delek | ロー デレ |
美味しい | Ma-sho | マーショ |
楽しい | Ga-wa | ガーワ |
地域
大陸:ユーラシア
中国チベット自治区(ラサ、シガツェ、チャムド など)
・青海省・四川省西部・甘粛省・雲南省北部・インド(ダラムサラ、ラダック)、ネパール、ブータンにも多くの亡命・定住者
現地ガイド
チベット族の通貨は中国、人民元(CNY、元)
※ここで表示する通貨は、チベット族が主に暮らす中国の法定通貨(CNY)です。他の国でも異なる通貨が使われる場合があります。
チベット族(ラサ)への主要都市からのアクセス例
出発都市 | 経由/直行 | 到着空港 | 所要時間(目安) | 参考運賃(片道/往復, エコノミー) |
東京 | 東京→北京/上海経由→ラサ | ラサ・貢嘎空港(LXA) | 約13~17時間 | ¥110,000~180,000 |
---|---|---|---|---|
ロサンゼルス | LA→北京/成都経由→ラサ | ラサ・貢嘎空港(LXA) | 約19~25時間 | US$1,200~1,800 |
ニューヨーク | NY→北京/成都経由→ラサ | ラサ・貢嘎空港(LXA) | 約21~27時間 | US$1,250~2,000 |
ロンドン | ロンドン→北京/成都経由→ラサ | ラサ・貢嘎空港(LXA) | 約17~23時間 | £900~1,500 |
シドニー→バンコク→チェンマイ | シドニー→広州/成都経由→ラサ | ラサ・貢嘎空港(LXA) | 約16~22時間 | A$1,300~2,000 |
香港 | 香港→成都/重慶経由→ラサ | ラサ・貢嘎空港(LXA) | 約8~12時間 | HK$3,800~6,000 |
上海 | 香港→成都/重慶経由→ラサ | ラサ・貢嘎空港(LXA) | 約7~10時間 | 元2,800~4,500 |
シンガポール | シンガポール→成都経由→ラサ | ラサ・貢嘎空港(LXA) | 約12~17時間 | S$900~1,600 |
言語の起源
・チベット語は、チベット・ビルマ語派に属し、古くはサンスクリット文献の翻訳語として発達。
・現代も、仏教、教育、政治において重要な役割を果たす。
・7世紀頃、チベット王ソンツェン・ガンポにより文字体系が整えられ、仏典翻訳と国家運営に使われた。
伝統的な遊び
1. コルクル(輪投げ遊び
・小さな木の輪を棒に通す、的当て系遊び。
2.ラクパ(球技遊び)
・2チームで小さなボールを奪い合う戦略系遊び。
3.民謡と舞踊(カシャル・ヤンガ)
・輪になって歌い踊る伝統芸能。農耕の祝いや結婚式で行われる。
4.マニ車回し競争
・誰が一番速くたくさん回せるかを競う遊び(+祈りの意味あり)。
紹介動画

