マオリ族
居住地
ニュージーランド全域(特に北島)
歴史
ポリネシア起源で、13世紀頃カヌーでニュージーランドに渡来。部族社会を築き、独自の文化を発展させる。1840年、ワイタンギ条約でイギリスと協定を結ぶも、土地紛争が続いた。
文化
・ハカ:戦いの前に踊る威嚇の舞(ラグビーでも有名)。
・タトゥー(モコ):顔や身体に施す伝統的な彫り物。
・カヌー文化:航海術に優れ、神話でも海との関わりが深い。
・家族・部族(イウィ):血縁と部族社会を重視。
マオリ族の旗・シンボル

公式旗
・ティノ・ランガティラタンガ旗(独立の象徴)
・黒・白・赤の3色
・渦巻き模様(コル)=生命力、再生、祖先とのつながり
その他のシンボル
・シルバーファーン(銀シダ):ニュージーランド全体の象徴でもあり、マオリにも重要。
・タア・モコ模様:顔や身体の彫り物が個人のアイデンティティを示す。
言語
マオリ語の特徴
・語族:オーストロネシア語族、ポリネシア語派。
・発音:母音5つ(a, e, i, o, u)、日本語に近い柔らかい音。二重母音も多い。
・文字:ラテン文字で表記(マクロン「¯」で母音の長短を区別)。
・特徴:
・単語は音節ごとに区切りが明確(例:Aotearoa=アオ・テア・ロア)。
・HやWhの音が特徴的(Whは「フ」または「ワ」に近い発音)。
・公式にニュージーランドの公用語。
文字
伝統的にマサイ語は口承で伝えられてきましたが、現在はラテン文字を用いて表記されます。
音韻特徴
・子音:約25の子音音素があり、爆破音や鼻音、側音など多様な音が存在します。
・母音:9つの母音があり、舌の位置や口の開き具合によって区別されます。
・声調:高・中・低の3つの声調があり、語の意味や文法的機能を区別するのに重要です。
・表記例:声調を示すために、アクセント記号(例:á, à)を用いることがあります。
マオリ語の挨拶・定番表現
日本語 | マオリ語 | 発音の目安 | |||
こんにちは | キア・オラ(Kia ora) | キア・オラ | |||
おはよう | モリナ(Mōrena) | モーリナ | |||
ありがとう | テナクエ(Tēnā koe) | テナ・クエ | |||
よろしくお願いします | ノ・ホロ・マイ(Nō hōro mai) | ノ・ホロ・マイ | |||
おやすみ | モエ・マイ・ラ(Moe mai rā) | モエ・マイ・ラー | |||
美味しい | レカ(Reka) | レカ | |||
楽しい | ハリ(Hari) | ハリ |
補足
・Kia oraは「こんにちは」「ありがとう」「元気ですか?」など万能に使える!
・Tēnā koe は1人への「ありがとう」、2人なら Tēnā kōrua、複数には Tēnā koutou。
地域
大陸:オセアニア
地域:ニュージーランド全域(特に北島)。
言語の起源
マオリ語(Te Reo Māori)は、オーストロネシア語族の東ポリネシア語群に属し、タヒチ語やクック諸島マオリ語と密接な関係があります。
マオリ語の起源と歴史
・起源:マオリ族の祖先は、東ポリネシアの島々(タヒチやクック諸島など)からカヌーでニュージーランドに渡来しました。
・文字の導入:19世紀初頭、ヨーロッパの宣教師たちがマオリ語をラテン文字で表記する方法を開発しました。
・言語の衰退と復興:19世紀後半から20世紀初頭にかけて、英語教育の普及によりマオリ語の使用が減少しましたが、1987年にマオリ語がニュージーランドの公用語として認められ、現在では復興運動が進められています。
伝統的な遊び
1. カパ・ハカ(Kapa haka)
・歌・踊り・ハカを組み合わせた舞台芸術。
・子供から大人までチームで競う。
2.キオラヒ(Kī-o-rahi)
・ボールゲーム。円形のフィールドで攻守に分かれプレイ。
・戦術とスピードが試される、伝統と現代が融合したスポーツ。
3.ティタオラ(Ti rākau)
・棒を投げてキャッチするリズムゲーム。
・相手との協調性やリズム感を養う遊び。
4.モアリ(Moari)
・水の上に設置されたブランコで遊ぶスイングゲーム。バランス感覚を養います。
紹介動画

