カラシュ族
カラシュ族は、パキスタン北西部のヒンドゥークシュ山脈、カイバル・パクトゥンクワ州チャトラル地区のカラシャ渓谷(バンブレット、ランブール、ブリール)に住む、数千人規模の少数民族です。多神教的な信仰や独自の伝統祭り、鮮やかな民族衣装、音楽・舞踊文化で知られています。アジアの中でも「生きた古代文明」と呼ばれることもある、独特な民族です。
カラシュ族の旗(シンボル)

ヘッドドレス“シュシャット
・カラフルな民族衣装(特に女性のヘッドドレス“シュシャット”)
・伝統的な木造家屋と刺繍パターン
言語
名称:カラシュ語(Kalasha-mondr)
語族:インド・ヨーロッパ語族 > インド・イラン語派 > ダルド語群 > チャトラル語群
話者数:およそ4,000~5,000人
文法:膠着語的要素が多く、名詞の性・数変化、語順はSOV(主語-目的語-動詞)
使用状況:家庭やコミュニティ内で日常的に話されるが、学校や公的な場ではウルドゥー語やカイバル語が使われることが多い
文字
文字・表記体系
・伝統的に口承文化ですが、近年はローマ字(アルファベット)による表記が進んでいます。
・独自文字は持たず、近年作成されたラテン文字体系が使われる傾向。
▶Kalash alphabet
THE KALASH TIMES

カラシュ語の挨拶・定番表現
日本語 | カラシュ語 | 発音の目安 |
こんにちは | Ishpata | イシュパタ |
---|---|---|
おはよう | Ishpata | イシュパタ |
ありがとう | Bo shukria | ボ シュクリア |
よろしくお願いします | Basha waira | バシャ ワイラ |
おやすみ | Sumi ba | スミ バ |
美味しい | Shapash | シャパシュ |
楽しい | Khosh as | ホシュ アス |
※カラシャ語は文字化の歴史が浅く、表現や発音にバリエーションがあります。
地域
大陸:アジア
地域:パキスタン北西部 ヒンドゥークシュ山脈 カラシャ渓谷(バンブレット、ランブール、ブリール)
現地ガイド
カラシュ族の通貨はルピー(PKR)
カラシュ族(パキスタン・チャトラル)への主要都市からのアクセス例
出発都市 | 経由/直行 | 到着空港 | 所要時間(目安) | 参考運賃(片道/往復, エコノミー) |
東京 | 東京→バンコク/ドーハ/ドバイ経由→イスラマバード | イスラマバード空港(ISB) | 約14~19時間 | ¥120,000~200,000 |
---|---|---|---|---|
ロサンゼルス | LA→ドーハ/トルコ/ヨーロッパ経由→イスラマバード | イスラマバード空港(ISB) | 約18~24時間 | US$950~1,600 |
ニューヨーク | NY→イスタンブール/ドーハ経由→イスラマバード | イスラマバード空港(ISB) | 約16~21時間 | US$900~1,500 |
ロンドン | ロンドン→ドーハ/トルコ経由→イスラマバード | イスラマバード空港(ISB) | 約10~14時間 | £400~700 |
シドニー | シドニー→バンコク/ドーハ経由→イスラマバード | イスラマバード空港(ISB) | 約17~23時間 | A$1,200~1,900 |
香港 | 香港→ドーハ/タイ経由→イスラマバード | イスラマバード空港(ISB) | 約10~16時間 | HK$6,500~9,500 |
上海 | 上海→バンコク/ドーハ経由→イスラマバード | イスラマバード空港(ISB) | 約12~18時間 | 元4,800~7,500 |
シンガポール | シンガポール→バンコク/ドーハ経由→イスラマバード | イスラマバード空港(ISB) | 約11~15時間 | S$850~1,400 |
言語の起源
歴史背景
・カラシャ語はインド・ヨーロッパ語族の中でも古い形態を保持しており、グリース語やサンスクリット語などと語彙・文法的に共通点があります。
・長年の山岳隔絶により、固有の文化・言語体系が守られてきました。
・イスラム化の波の中でも独自信仰・言語を維持する希少民族です。
伝統的な遊び
子ども向け
タッシュ(Tash)
小石や木片を使ったシンプルな手遊び。投げて拾う、数を競うなど日本のおはじきや石投げ遊びに近い。
木登りやかくれんぼ
自然の中で体を使って遊ぶのが一般的。
成人向け
集団ダンス
伝統舞踊(チャートリックやウチャオ祭での集団ダンス)
ポロやレスリング
祭りや特別な日に村対抗で競う。
紹介動画


まとめ
・カラシャ族は鮮やかな衣装・多神教的文化・伝統音楽と舞踊で知られる少数民族
・言語はインド・ヨーロッパ語族のカラシャ語、近年はアルファベット表記が進行中
・統舞踊や体を使った遊びが今も重要な文化要素